食後の腹痛
ご飯を食べた後に急にお腹が痛くなったことはありますか??
痛くなる場所や、元々の内臓の状態によって理由が異なってきます。
食後すぐにみぞおちあたりに痛みが出る場合は胃への負担が考えられ、
食後2〜3時間後に同じくみぞおちあたりに痛みが出る場合は十二指腸への負担が考えられます。
(食後に背中が痛くなる場合は食べ過ぎなどによる胃への過剰な負担と消化不良が考えられます。)
基本的には、食後愁訴症候群と心窩部痛症候群と呼ばれ、これらを機能性ディスペプシアとまとめて呼びます。
検査などをしても異常が見つからない場合が機能性ディスペプシアとまとめられることが多いです。
主な原因としては、ストレスや食生活の乱れ、喫煙やアルコールの過剰摂取が考えられます。
反面、検査等により胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんが見つかる可能性もあるため、思い当たる方は早めの病院受診をおすすめします。
今回は、食後すぐの腹痛の中でも
下腹部に生じる腹痛について実際に複数回体験した事例をお伝え致します。
食事を摂った後、食べ物はどこに行くか?
最初は、食道を通って胃に溜められます。
(胃で胃酸を分泌し消化した後、十二指腸で胃で分解しきれなかった栄養をさらに分解し、
小腸と大腸で栄養と水分の吸収をし、残ったものを便として排泄します。)
この “胃” が問題です!
正確には腸の位置ですが…笑
胃が急激に大きく膨れることで、
胃の下にある腸を、下方に向けて圧迫していきます。
すると、腸の“捻れ”が起こります。
この“捻れ”により、急激な下腹部痛が生じます。
対処方法としては、腸の位置を元に戻すことです。
胃に対して圧迫等の刺激をいれることはおすすめしません。
食後すぐの痛みなので、胃に食物が入っている状態で刺激を加えることは、食物の逆流を起こしたりしてしまう可能性があるからです。
では、どのようにして腸の位置を元に戻すか。
それは、仰向けで下腹部に軽く手を置き、
頭の方に向けてリフトアップする方法です。
やり方は簡単なので、
もし食後すぐに、下腹部に痛みが生じた場合に試してみてくださいね!
(あんまりないとは思いますけど。笑)
結論として、
内臓は、思っている以上に大きく動く器官です。
特に、胃と腸はよく動きます。
よく動くということは、その人にとっての正常の位置から逸脱しやすいとも言い換えることができます。
肩をつねにすくめた状態でいると肩が凝ってしまうのと同じで、内臓の位置が悪いと様々な症状を引き起こす可能性があります。
普段からの食生活や運動習慣、ストレスマネジメントなどにより、
“目に見えない内臓にも意識を向けていく”ことで
より健康になれればと思い挙げさせて頂きました!
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