前後で考える身体の使い方
普段の座っている姿勢や立っている姿勢、
仕事など作業中の姿勢で前後での重心位置を意識されたことはありますか?
実際に、わたしの経験上、普段運動をする人としない人では返答に差があります。
運動をする人は意識することが多く、しない人はあまり意識することがないみたいです。
さらに、余談ですが腰痛を発症した方の場合は
意識している方は、筋肉や関節の硬さ、動かし方が原因の場合が多く、
意識していない方は、普段の姿勢やストレスなどのメンタル面(考え方や捉え方)に原因があることが多い印象を受けます。
※あくまで私の経験上の印象です。
では、前後の重心位置はどのあたりが負担がかからずに良い位置かを考えていきます。
これは万人共通ではなく人によって様々です。
また、これだけで腰痛の改善が図れるものとは言えません。
野球選手で考えてみます。
イチロー選手と松井秀樹選手はとても有名で誰もがご存知かと思います。
この2人のバッティングフォームを思い出してみてください。
横から見ると、イチロー選手は打つ瞬間は前側の足に体重が乗っています。
反対に松井秀樹は打つ瞬間は後ろ側の足に体重が乗り、反り返るような姿勢になっています。
これは、『この位置が打ちやすい(力が入る・バットを振りやすい)』ということです。
同じ強打者であっても、こんなにも身体を使いやすい位置が違うのは当然のことです。
詳しくは解明されていませんが、
生まれつき、この“身体を使いやすい位置”というのは決まっているそうです。
イチロー選手は前方型、
松井秀樹選手は後方型ということですね。
ちなみに私は後方型です。
では、それをどのように見分ければ良いかについてです。
とても単純です。
『どっちが楽か』ただそれだけです。
検査方法もあるのですが、一般の方は難しいと思うので、私が考えた方法をご紹介致します。
1つ目は、車の運転です。
普段通りに運転する時、前に身を乗り出した方がハンドル操作がしやすいか、
後ろに寄りかかっている方がハンドル操作をしやすいかです。
前者が前方型、後者が後方型です。
2つ目は、脚を前後に開いて立ちます。
両手で5〜10kg程度の荷物を持ちます。
この時、両手は離さずにくっつけて持ちます。
カバンなどを重くしたものがやりやすいかと思います。
この状態で、前側の足に体重が乗っているか後ろ側の足に体重が乗っているかです。
前者が前方型、後者が後方型です。
3つ目は、洋式トイレで座った状態からの立ち上がりです。
立ち上がる際に、つま先で踏ん張って立ち上がるか、踵に体重が乗って立ち上がるかです。
あまり意識してしまうとうまくいかないので気をつけてください。
こちらも、前者が前方型、後者が後方型です。
(トイレの便座の高さはだいたい40cm前後で使用頻度が多く慣れているため、トイレを設定しました。)
3つを試して頂いた場合、前方型と後方型で両方の結果が出る場合もありますが、結果が多い方でまず間違いはないと思われます。
前方型の方で、デスクワークの時だけ後ろに寄りかかってやっている方やその逆のパターンの方など、腰痛や肩こりが気になる方は是非試してみて頂ければと思います!
ポイントは『楽に動かせる位置』です。
座っている場合は、楽に腕が挙がるや、
腕が軽く動かせる位置がいいと思います。
ちなみに先日、私の母が肩こりがひどいということで、何気なく普段の姿勢を見ていると、
台所で食材を切っている時に、おへその下を台所に当て、上半身は軽く仰け反るような姿勢でした。
母はおそらく前方型のため、おへそ(骨盤)から前に出すのではなく、軽くお尻を引いた状態でつま先で軽く踏ん張る意識で作業してもらったところ、その日の肩こりは悪化するどころか軽減したそうです。
私の母のように、慣れている作業だからこそ
崩れた姿勢でも手が自然と動くことで、崩れた姿勢ということに気がつかずにいる場合があります。
前方型、後方型といっても、さらに人によって程度が異なるため正確な位置を割り出すのは難しいかと思います。
なのでポイントは、『楽に動かせる位置』です。
今回は、前後だけでざっくりと説明させて頂きましたが、もう少し詳しく知りたい!
または、実際に教えて欲しい!という方は、
ホームページから訪問整体の方でご連絡をお待ちしております!